その昔のことじゃ。 まだ世界が今よりも、ずっと角ばっておってのう……マインクラフトの世界には、不思議なニワトリがおった。 今みたいに、ちっちゃいヒヨコが、ちょこまかして、「いかにもヒナです!」なんて姿をしておらん時代じゃ。 そう…… 子どものニワトリも、見た目は立派なニワトリだったんじゃよ。 ちょっと小さいだけで、ほとんど変わらん。 「どれが子どもで、どれが親か分からんのう」 などと、村人たちは首をかしげておったもんじゃ。 だがな、よぉく見ると違いがあった。 成長したニワトリは卵を産み、まだ若いニワトリは、ただ静かに時を待っておった。 そこで、誰かがこう呼び始めたのじゃ。 「このニワトリは、もう一人前じゃ。……親ニワトリじゃな」 そうしていつしか、群れの中でどっしり構えるニワトリは自然と「親ニワトリ」と呼ばれるようになったんじゃよ。 時は流れ、ヒナの見た目も変わり、昔の姿を知る者は少なくなってしまった。 だがのう……あの頃を覚えておる者の心の中には、今でもちゃんとおるんじゃ。 親ニワトリはな。 昔も今も、世界のどこかで、変わらずコケコッコーと鳴いとるんじゃよ……。
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